ブルックリン区の連邦地方裁判所は12日、韓国系米国人の投資家にもうけ話を持ち掛け現金をだまし取ったとして、クイーンズ区在住のテ・ハン・カン(55、別名ケビン・カン)およびジョン・ウォン(49)両被告を、外国為替取引詐欺などの罪で起訴した。両被告は証券詐欺の共同謀議、証券詐欺、マネーロンダリングの共同謀議の罪に問われており、カン被告は有線通信の不正行為罪にも問われている。
起訴状によると、両被告は、韓国語新聞の広告などを使って十数人の韓国系米国人の投資家たちを集め、両被告が運営するFOREXNPOWER社との取引口座を開設させた。両被告は、投資家らに「最小のリスクで最大の利益を生み出す秘密のアルゴリズム的外国為替取引手法」を使って、市場で2桁の利益を上げることができると話を持ち掛けていた。両被告は、実際には取引の経験などほとんどなく、投資家らは多大な損害を被ったという。また両被告は、外国為替取引のために同社と取引のあるセーフティー・キャピタル・マネジメント社にも投資するよう強要し、少なくとも70万ドル(約7500万円)をだまし取ったとされる。
両被告は同日、罪状認否のため出廷し、起訴内容を否認した。両被告は有罪となった場合、20年の実刑判決を受ける可能性がある。