万引きしようとした男性死なせる スーパー職員3人取り押さえ

【15日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブルックリン区のスーパーマーケット「ストップ・アンド・ショップ」フラットブッシュ店で14日、万引きをしようとした男性(51)が職員に取り押さえられ、死亡した。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、男性が箱入りのケーキを持ち、会計を通さず店から出ようとしていたところを同店の職員が発見。職員3人が男性を床に押し付けて取り押さえた。警官の到着を待つ間、男性の上に座り込む職員もいたという。警官が駆け付けた際、男性は意識不明の重体で、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性の友人や警察関係者によると、男性はホームレスで、建物の玄関先や空きビルで寝泊まりしていたという。男性の友人は、男性が空腹になると「食べ物をスーパーに求めに行く」ことがしばしばあったと明らかにした。男性を知る近くのデリ従業員は「(男性は)心臓と呼吸器に疾患があったようだ」と話した。
職員の1人で、当日は非番だったというアンドリュー・ジョンソンさん(20)は「通常、万引きの容疑者は奥の部屋に連れて行き、書類に記入させる」と述べている。同店の広報担当者はコメントの求めに応じなかった。市の検視局が死因の特定を進めている。