【18日付ABC7】先月11日、マンハッタン島沿いのイースト川に観光用のオープンドア式ヘリコプターが墜落し乗客5人全員が死亡した事故を受け、ニューヨーク市は18日、市内全域から同式のヘリコプターの離陸を禁止すると発表した。
新規則は市外から離陸するヘリコプターには適用されないため、課題は残る。先月事故を起こしたヘリコプターはニュージャージー州から離陸していた。
事故ではハーネス(安全装具)で体を座席に固定していた乗客らが機内から脱出できず溺死したが、ハーネスを付けていなかったパイロットだけが脱出し、一命をとりとめた。
規則改正を主導した市経済開発公社(NYCEDC)の最高経営責任者ジェームス・パチェットさんは、「ニューヨーク市内からの離陸を禁止するだけでも、上空での安全性を高めることができる」と話している。NYCEDCの経済開発委員長を務めるポール・バローネ市議会議員(民主)も、「正しい方向に向かう大きな1歩だ」と新規則を歓迎している。