マンハッタン区のピア94で19日から22日にかけてアート博覧会「アートエキスポニューヨーク」が開催され、日本人アーティストも出展した。
1978年に始まり今年で40周年を迎えた同博覧会は、世界中から注目のアーティストが集まるニューヨーク最大規模のアートイベント。今年は400組以上が参加した。
かねてから親交のあったという共に人形作家のIWACOさんと新家智子さんは合同でブースを出展。IWACOさんは毛糸やレース、木などさまざまな素材と色を組み合わせた表情豊かな創作人形を、新家さんはやわらかさと繊細さを合わせ持つ、まるで本物の人間のような少女の人形を展示した。IWACOさんからの誘いに新家さんが快諾し、同博覧会への参加が実現。「初めての参加で不安と期待が渦巻いたが、このイベントから新しい作品につながるアイデアをたくさんもらった」と口をそろえた。
書道パフォーマンスで人気を集めたのは書道家の鍛治山孝さん。今回の展示作品は全て「愛」の文字。最古の漢字である甲骨文字から現代の漢字まで、年代によって形が変わってきた「愛」の魅力を毛筆で表現した。鍛治山さんは「ニューヨークのお客様は非常にストレート。キャリアは関係なく、その場の感覚で良いものか悪いものかを判断してくれる」と話した。