【23日付ニューヨーク州発表】ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は23日、州内で買い物用の使い捨てビニール袋を規制する法案を発表した。業種を問わず使い捨てビニール袋の提供を禁止する。また州環境保護局にビニール袋とビニールのリサイクル規制における権限を委ねる。布製の買い物袋とごみ袋、フルーツや肉の包装に使うビニール製のラップなどは対象外。可決されれば2019年1月1日から施行となる予定。
州は昨年3月、特別委員会を発足し、包括的な解決方法を考案するため使い捨てビニール袋が与える環境への影響を調査していた。同委員会は、既に規制のある州内10以上の市で行った調査結果と一般から得た558の意見を参考にし、規制プログラムの内容を決定した。同時に、使い捨てビニール袋が与える環境への影響を消費者に認識させ、エコバッグの利用を促進するキャンペーンも実施するという。
使い捨てビニール袋を規制した場合、処分にかかるコストも抑制でき、ニューヨーク市だけでも1250万ドル(約13億7000万円)が削減できる計算。同知事は「ビニール袋のごみは自然を破壊する。地球は子どもたちに受け継いでいくもの。環境保護のため対策は必須」と述べた。