【23日付amニューヨーク】2001年の米同時多発テロで破壊され、閉鎖されていたマンハッタン区ローワーマンハッタンの地下鉄1番線、コートランドストリート駅が10月に再開する。同駅は世界貿易センタービル跡地と9.11記念博物館の間に位置し、再開後の入口となる予定の場所には「将来の1番線入口」と書かれた看板が掲げられている。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると当初は14年に再開予定だったが、工事請負業者の選定や、費用負担を巡るニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)との意見の相違により遅れていた。
現在は通過している1番線が同駅に停車できるようになれば、R、W線や4、5、6番線への乗り換えが格段に円滑になる。同区第1地域委員会のアンソニー・ノタロ会長は「ビジネスが戻り、観光客もより多く訪れるだろう。この地域は今後もっと発展する」と話した。
テロで破壊された場所のほぼ全域が再開することになる。テロの直後、ニューヨークのジョージ・パタキ州知事(共和)=当時=は同駅について、「駅を再建することで100万人以上の市民の移動を助けるだけでなく、『ニューヨーク市は発展を止めない』という強力なメッセージを伝えることになるだろう」と話していた。