【4月27日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は4月27日、オンラインで保釈金が支払えるシステムを開始した。
これまで保釈金を支払うには、家族や友人など保釈の身元保証人が期日内に裁判所または市矯正局(DOC)の施設に赴き、セキュリティーチェックを受けて列に並ぶなど不便だったが、新システムでは身元保証人が各施設に赴く必要がなくなった。
クレジットカードによる保釈金の支払いは、これまで1人が1枚のカードでのみと規定されていたが、新システムでは、最初の支払いがあってから数時間以内に全額が支払われれば、複数人が一部ずつ出し合う共同支払いが可能。また、クレジットカードの規定が変更されたことで、今後は同じ人物が複数のカードを使って保釈金を支払うこともできるため、カードの利用限度額の問題も解決される。
新システムは手数料によって成り立つが、市が助成金を支払うことに合意したため、使用料は全米で最も安い2.49%に抑えられた。
ビル・デブラシオ市長は「家族が仕事を休めず保釈金の支払いに行けないとの理由で勾留され続けるべきではない」と述べた。保釈金の支払い率が上昇すれば、予定されているライカーズ島刑務所の閉鎖を早めることができるという。