【1日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市で4月30日、子どもを持つ女性受刑者が、刑務所外で私服を着て子どもと面会できる新プログラムの試験導入が始まった。
同日、マンハッタン区アッパーウエストサイドにあるマンハッタン子ども博物館での面会には、現在ライカーズ島刑務所で3カ月の懲役刑に服しているエステファニア・ソラノ受刑者(28)を含む3人の女性受刑者が参加した。同受刑者は1歳、2歳、3歳の娘たちと再会。親子水入らずの時間を過ごし、「子どもたちと数時間だけでも会えるこのプログラムのおかげで、外の世界のありがたさを痛感している」と心境を明かした。同受刑者のパートナーは週に2回、同刑務所を訪れるというが「囚人服姿の母親を子どもたちに見せたくないため、刑務所に連れて来たことはない」と話す。
面会に立ち会った市長夫人のシャーレーン・マックレイさんも「母親が刑務所に入っている間、子どもたちは寂しい思いをしているはずだ」と、安全で子どもが楽しめる面会場所を提供する大切さを訴えた。
親が収監されている間は子どもの保護者に無料で同博物館のメンバーシップが提供され、出所後は親がメンバーシップを更新することもできるという。