健康診断書は「本人の口述筆記」 トランプ大統領主治医が告白

 【2日付NPR】2016年の大統領選中に発表したトランプ氏の健康診断書が、主治医ではなく、本人によって書かれたものであるとの疑いが浮上している。
 マンハッタン区にあるレノックスヒル病院胃腸科のハロルド・ボーンスタイン医師は15年12月、「トランプ氏が当選すれば、歴代で最も健康な大統領になると保証する。最近の健康診断では、陽性の検査結果しか出ておらず、体力とスタミナは桁外れだ」との文書を発表していた。
 NPRのジェシカ・テイラー記者は当時「文書全体がトランプ流。なぜならボーンスタイン医師は、トランプ氏の血圧を『驚くほど良好』と表現している。自らの偉大さを自慢し、誇張している」と分析していた。
 同医師は1日、CNNニュースに「健康診断書は本人の口述を書き取っただけ」と告白。同大統領が薄毛や皮膚病に悩み、コレステロールや脂質を抑える薬を服用していることを語った同医師のインタビュー記事がニューヨークタイムズに載った翌日の17年2月3日、大統領の弁護士や護衛が病院の事務所を突然訪れ、診察記録を押収したという。
 同大統領は史上最高齢となる70歳で大統領に就任している。

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