「トランプ」の名は撤去可能 管理組合の3分の2賛成で

 【3日付ワシントンポスト】ニューヨーク州高位裁判所のアイリーン・ブランステン判事は3日、マンハッタン区のハドソン川沿いに建つ46階建ての高級コンドミニアム、トランププレイスから「トランプ」の文字を撤去することを認める判決を下した。
 同コンドミニアムを開発したトランプオーガナイゼーションは、同区リバーサイドブルバード200番地のコンドミニアムの名称をトランププレイスから変えないこと、また看板の撤去禁止はライセンス契約により定められていることを主張していた。しかし同判事は「契約書にそのような事項はない」として、同社が反対してもコンドミニアム管理組合はビルの名称の変更を投票によって決めることができるとした。
 名称変更には、投票により組合員の3分の2以上の票を獲得する必要があり、それまでの間、看板は設置されたままになる。トランプ大統領への反感から、これまでに同社ブランドのビルのいくつかはその名称を変更している。
 同社の弁護士は控訴の可能性を示唆しており、組合が投票を行う場合、入念にチェックすると話している。2000年に締結された同ビルのライセンス契約によると、管理組合はトランプ大統領に名前の使用料として1ドルを支払っている。

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