クッキー風味などの規制強化を 高校生のEシガレットまん延懸念

 【6日付ニューヨークポスト】チャック・シューマー上院院内総務(ニューヨーク州選出、民主)は6日、マンハッタン区で記者会見を開き、未成年の間で人気の風味付き電子たばこ(Eシガレット)の規制強化を米食品医薬品局(FDA)に求めた。
 記者会見に参加したウエストチェスター郡スカースデール高校の9年生ジャック・ソロモンさん(15)は、ジュール社が販売する初心者向けのEシガレットの「スターターキット」を8年生に進級した当初に使用して以降、強い中毒状態に陥ったと話した。49ドル(約5300円)で販売されている同製品の、「バニラクッキー&ミルク」「フルーツメドレー」「ゴールデンオレオ」など、子どもが好む風味は未成年が喫煙を始めるきっかけになると、そのまん延が懸念されている。ソロモンさんによるとEシガレットは小さく形状がUSBメモリに似ているため、教職員に知られることなく学校に持ち込み吸引できるという。
 一般的なEシガレットはたばことほぼ同量のニコチンと毒性の強い有機化合物の一種、ホルムアルデヒドを多く含むとされ、同議員は「既存するたばこ規制条例をEシガレットにも当てはめるべきだ」と主張している。FDAは昨年7月、Eシガレットを規制する条例の施行を延期した。

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