【3日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は3日、2023年までにNYCフェリーの利用者が年間900万人に達するとの予測を発表した。就航当初に見込まれていた利用者数が倍増することに伴い、市は今後5年にわたり、2019年度予算からの3500万ドルを含む3億ドル(約327億円)を追加投資する。
追加投資は、現在の2倍の乗客を収容可能な350人乗りの大型船の購入、船の待機場所で管理や修繕も行う2つ目の母港の建設、利用者の多い2つのメーンターミナルであるマンハッタン区のピア11/金融街と東34丁目をより利用しやすくするための改修工事などに使われる。
NYCフェリーは昨年5月1日、全6航路で年間460万人の利用者を見込んでいたが、一部航路の就航が間に合わず、運航したのは4航路のみ、始発から終点までの完全ルートを運航したのは2航路のみと、年間利用者は370万人にとどまった。残りの2航路であるサウンドビュー線とローワーイースト線は今夏の就航を目指している。
デブラシオ市長はブルックリン区ベイリッジで行われた記者会見で、「高まる需要に応え、水上の公共交通機関をさらに充実させていく」と意気込みを語った。