交際していた女性4人に暴行していたとの雑誌ニューヨーカーの報道を受けて7日辞任した、ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン前司法長官の暫定の後任に8日、バーバラ・D・アンダーウッド法務次官(73)が就任した。
11月の選挙を経て州議会が次期司法長官を指名するまで代行する。9日付ニュースデーは民主党関係筋の話として、次期司法長官の有力候補に、黒人のレティシア・ジェームス市政監督官(59)を含む女性4人が含まれていると伝えた。同市政監督官や前司法長官と同様、反トランプ派として知られたプリート・バララ前州連邦検事の名前も取り沙汰されており、前検事は8日、CNNの番組で出馬の可能性を聞かれ、完全に否定しなかった。
アンドリュー・クオモ知事は同日夜、ナッソー郡のマデリン・シンガス地区検事長を前司法長官の暴行疑惑の特別検察官に任命、捜査の開始を指示した。一方、9日付ニューヨークタイムズは、政治家や金融街、不動産業界などの不正を摘発し、環境問題に取り組み、トランプ政権に挑み続けた前司法長官の数々の業績を紹介。「(影の部分を強調するあまり)、彼が成し遂げた成果を葬り去るべきではない」とのジェラルド・レフールート刑事弁護士の声を紹介している。