半年前にも作業中に死亡事故 ごみ収集車運転手、刑事責任問われず

 【6日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブロンクス区で先月、70代の男性を誤ってひき、死亡させた民間のごみ収集業者の運転手が、事故の約6カ月前にも作業中に死亡事故を起こしていたことが分かった。
 ごみ収集業者サニテーションサルベージの運転手ショーン・スペンスさんは4月27日、同区モリサニアの路上でごみ収集作業中、近くの市営住宅アダムスハウスに住むリオン・クラークさんをトラックでひいて死亡させた。スペンスさんは昨年11月7日にも非正規社員でスペンスさんの助手を務めていたムークター・ディアロさん=当時(21)=を誤ってひき、死亡させている。
 今月5日、トリニダード出身のクラークさんのアパート前にはろうそくがともされ、集まった近隣住民らは加害者が過去にも死亡事故を起こしていたことを知り、怒りをあらわにした。同住宅のテナント協会の代表は、「過去に死亡事故を起こした男に再び運転する機会を与えるべきでなかった」と同社を非難した。
 ニューヨーク市およびNYPDが商業用車両の運転免許取り消し処分を進める間、スペンスさんは停職処分を受けている。2件とも事故として処理されたため、スペンスさんは刑事責任を問われていない。

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