FDNY年金基金事務局長を解雇 飲酒運転で事故、コカインも所持

 【9日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】FDNYの年金基金事務局長スティーブ・キャシディ被告(62)が8日、飲酒運転と麻薬所持で逮捕され、同罪で起訴されたことを受け、FDNYは9日、同被告を解雇したと発表した。
 FDNYの車両を運転していた同被告は8日午前0時ごろ、マンハッタン区7番街の30丁目付近で歩道に乗り上げ、大型ごみ箱に激突した。目撃者によると、同被告は明らかに酒に酔っており、歩道に乗り上げた後、歩行者2人に接触しそうになったという。また、「殴るぞ」と大声で叫んでいたという。同被告は現場から逃走を試みたが、通行人に止められ、市警察(NYPD)に引き渡された。同被告の財布からは、黄色い封筒に入ったコカインも見つかった。
 同被告は現場で血中アルコール濃度探知機による検査を拒み、逮捕を逃れるため自分は消防保安官であるとうそをついたという。同被告は、身分を偽ったことでさらなる刑事責任を問われる可能性がある。
 同被告の代理人弁護士は、同被告は酒に酔っていなかったと主張。FDNYに30年間勤め、2人の子どもの「よき父」であると弁明した。