【11日付amニューヨーク】マンハッタン区にあるニューヨーク州南部地区連邦検事局のジェフリー・バーマン検事は10日、政府機関のウェブサイトをハッキングしていたとして、カリフォルニア州在住のビリー・リベイロ・アンダーソン被告(41)を3件のコンピューター詐欺罪で起訴した。
起訴状によると、ハンドルネーム「アルファベトバーチャル」を名乗る同被告はオレンジ郡ウエストポイントにある陸軍士官学校のテロ対策センターが運営するウェブサイトに侵入し、「アルファベトバーチャルにハッキングされた」と表示されるよう改変。同被告はまた、2015年7月にも、ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官のウェブサイトをハッキングしたとされる。当時、同ウェブサイトにも「アルファベトバーチャルにハッキングされた」などと表示されるようになっていた。
起訴状ではこれら2件の事件に重点を置いているものの、同被告はこれ以外にも米軍、政府、世界中の企業などのウェブサイト1万1000件以上を、同じハンドルネームを使ってハッキングしていた疑いが持たれている。
カリフォルニア州トーランスの自宅で逮捕された同被告は、ニューヨーク州に身柄を送検される。