【8日付ニューヨークポスト】細かく切った野菜を混ぜてスプーンやフォークで食べる「チョップドサラダ」。ニューヨーク発のスタイルとして、世界中でブームを巻き起こしたサラダが近年、メニューから姿を消しつつある。手で野菜をちぎる方が調理時間が短くなることなどが理由のようだ。
市内に20店舗を構えるサラダチェーン、ジャストサラダの創業者、ニック・ケナーさんは「古い感じがする」とチョップドサラダを徐々にメニューから外している。既に廃止した店舗では売り上げが約20%上昇したといい、今年末までに全店舗で廃止することが決定している。
レストランチェーンのフレッシュ・アンド・カンパニーは2年前にチョップドサラダをやめた。CEOのジョージ・テネディオスさんは「スプーンで食べるサラダでは、まるでスープを食べているようで野菜を食べている感じがしない」と話す。人気サラダチェーン、スイートグリーンでも「チョップ」はしていない。
来店客からは落胆の声が聞かれる。ジャストサラダに訪れた女性は「食べやすいのに。なぜやめるのか理解できない」。チョップドサラダを注文して断られたという男性は「皆そのためにサラダ店に行くのに残念」と話した。