地下鉄に新しい「声」登場 安心感と温かさ、乗客との架け橋に

 【15日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市内の地下鉄のアナウンスにこのほど、新たな「声」が加わった。
 新たに駅構内や車内アナウンスを担当することになったのは、クイーンズ区出身で、ニューヨーク州都市交通局(MTA)に25年勤めるベリーナ・ミッチェルさん。MTAの線路管理センターに所属するアナウンサーの中から選ばれた。
 ニューヨーク市交通局(NYCT)のサラ・メイヤー顧客担当主任が10月、公共サービスのアナウンスについて調べていた際、偶然ミッチェルさんの声を聞いたことがきっかけだという。メイヤーさんはその第一印象を「彼女の声はニューヨーカーらしさと温かさを兼ね備え、同時にはっきりとしていた」と振り返る。MTAのジョン・ウェインスタイン広報担当官も「ニューヨーカーに親しみの湧く声を探していた。彼女の声はぴったりだと思った」と話した。
 ミッチェルさんは既に10以上の車内アナウンスなどを録音済み。安心感のある声がMTAおよびNYCTと乗客の架け橋になると期待される。
 MTAによると、「閉まるドアにご注意ください(Stand clear of the closing doors, please)」で長年にわたりニューヨーカーに親しまれているチャーリー・ペレットさん(本紙2017年10月27日号で紹介)の声も、引き続き使用するという。

Cyria Gonzales

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