【16日付ゴッサミスト】ベッツィ・デボス米教育長官が15日、2017年2月の就任後初のニューヨーク市訪問でマンハッタン区のユダヤ系私立女子高校、マンハッタン・ハイ・スクール・フォー・ガールズを視察した。16日にはクイーンズ区のユダヤ系私立男子校、イェシーバーを訪問。公立校視察が日程に含まれていないことで物議を醸している。
市の公立校には100万人以上の児童・生徒が通い、その規模は全米一大きいといわれる。10年にアーン・ダンカン元教育長官が初訪問した際には、チャータースクールを含む公立学校3校を視察していた。
一方、イェシーバーはユダヤ教超正統派の学校で非宗教的な教育内容が乏しいとされ、市が調査を開始している。同校の元生徒、ヨッシ・ニューフィールドさんは「先生の気分次第で、アニメのビデオを何回も見せられた。23歳になって初めて掛け算を学んだ。もっと早く始めていたかった」と話している。
デボス長官の同校視察は、ユダヤ教正統派の市民団体、アグダス・イスラエル・オブ・アメリカの推薦に基づいたもの。同団体は、同長官を長年支援しており、教育長官指名の際にも強力に後押ししたとされる。