【21日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市保健精神衛生局は、市民に水たばこの危険性を広めるための、市で初となるメディアを使った啓蒙キャンペーンを今年中に開始する。
水たばこを1時間吸引すると、一般的なたばこ10本に相当する一酸化炭素およびタールを摂取することになるだけでなく、吸引している人と同じ部屋にいる人も有害な化学物質にさらされ、受動喫煙の被害を受けるという。水たばこに含まれる有害物質は、心臓発作や肺機能の低下、呼吸器疾患、がんなどの危険性を高めるとされている。
2016年の調査によると、市内の中高生の11.7%が水たばこを吸った経験があるという。08年から16年の間に、ラテン系が7.1%から17.3%へ、アフリカ系が3.2%から7.1%へ、中学生が2.9%から5.6%へと、特定のグループでの増加が顕著にみられた。
市では、水たばこを規制する新たな条例が先月施行された。水たばこを販売する店は許可証の取得が必要となり、店内に水たばこの危険性の掲示が義務付けられる。また、現在21歳未満に水たばこを販売することは禁止されているが、10月からは21歳未満が販売店へ出入りすることも禁止される。