墓地で生まれた「不滅のりんご」 モールス眠るすぐ後ろ

 【21日付CBSニューヨーク】ブルックリン区在住のジェレミー・ハモンドさんは、同区のグリーンウッド墓地に実るりんごを使ってりんご酒を製造している。りんごの木が立つのは「モールス信号」を発明したサミュエル・モールス(1791〜1872年)の墓のすぐ後ろ。販売する予定はないが、墓地のツアー客を対象に試飲会などを開く予定だ。
 同墓地は1838年に開設し、名士が眠ることで知られる。ハモンドさんは同墓地に落ちていたりんごを偶然見つけ、モールスの墓に辿り着いたという。自宅で10年以上りんご酒を作ってきたというハモンドさんは、このりんごを材料にすることを思いついた。
 同墓地に植わるりんごの木は約150本。ハモンドさんは2015年に同墓地の許可を得て収穫を開始し、200本の瓶詰めりんご酒「不滅のりんご」を完成させた。しかし16年の収穫量はゼロで、昨年も収穫量が少なく、作れたりんご酒は25本のみ。そのため儲けなどは度外視し、非売品にした。
 ハモンドさんはりんごの安定した収穫を目指し、現在は同墓地のりんごの木を接ぎ木する手伝いもしている。同墓地で植物を管理するジョセフ・チャラップさんは「ここのりんごは特別だ」と話している。

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