【23日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク州共和党は23日、党決起大会を開き、ダッチェス郡のマーク・モリナロ行政官を、次期州知事選挙の共和党候補に指名することを正式に発表した。
ニューヨークの州知事選挙では2002年以降、民主党が連勝しているが、共和党は、次期知事選挙の候補に知名度の低い同行政官を立てることで番狂わせの勝利を狙っているとみられる。減税、政治汚職撲滅、州議会の中道化に焦点を当てた選挙運動を展開していくとする同行政官は「州議会は肥大化し無能で効率が悪いが、私は効率的かつ成果を上げる方法を知っている」と自信をのぞかせた。
アップステートのチボリ村出身。18歳で同村理事会の理事に、また19歳で市長に当選。2006年からニューヨーク州下院議員を務め、11年からダッチェス郡の行政官。
民主党候補としては3期目の挑戦となる現職のアンドリュー・クオモ知事が有力視されている。選挙資金は約3000万ドル(約33億円)と潤沢。「反トランプ」の闘志に燃える民主党支持者の勢いもあり、共和党候補は苦戦が予想される。