「パラサイト」息子に退去命令 再三の退去要求無視は「悪意がある」

 【22日付NBCニューヨーク】ニューヨーク州シラキュースのマーク・ロトンドさん夫妻が、無職で自宅暮らしの「パラサイトシングル」の息子、マイケルさん(30)の退去を求めて起こした裁判で、州高位裁判所は21日、ロトンドさん夫妻の訴えを認めた。ドナルド・グリーンウッド判事は夫婦の再三の退去要求を無視し続けたマイケルさんの行動には「悪意がある」と判断した。
 夫妻はこれまで何度かマイケルさんに文書で退去通告を発してきた。今年2月18日の文書では、部屋探しの資金として1100ドル(約12万円)を提供することも申し出ている。また、ステレオなど所持品を売却してお金を作れば部屋を借りる資金になると提案し、職歴がなくても働ける場所はあると励ましてきた。マイケルさんが2人の要求を無視し続けたため、2人は提訴に踏み切った。
 マイケルさんは「家族の一員である以上、実家に住む権利はあり出て行く必要はない」と主張。判決を不服とし、法廷で約30分間にわたり同判事に食いついた。
 公判後、マイケルさんは裁判所の外に記者を集め、既に両親のベッドルームを占領していること、両親とは今後話さないこと、家を出て行く予定はないこと、職に就いていることなどを説明した。

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