【22日付ABC7】ニュージャージー州マウント・オリーブ・タウンシップの高速道路で17日、スクールバスが横転し2人死亡、40人以上が重軽傷を負った事故で、運転手のハーディ・ムルドローさん(77)が過去に14回の免許停止処分を受けていたことが22日、明らかになった。
ムルドローさんは運転免許を1975年に取得。14回の免許停止に加え、スピード違反で8回、不注意運転で1回、違法転回で1回、違反切符を切られた記録もある。事故当時の免許は有効で違反点はなかったが、昨年は違法駐車で免許停止となり、今年1月3日に停止期間が終了したばかりだった。
亡くなったのは同州パラマス市のイースト・ブルック・ミドルスクール5年生のミランダ・バーガスさん(10)と教諭のジェニファー・ウィリアムソンさん(51)。バスは児童38人と教諭らを乗せ、フィールドトリップに向かうところだった。
バーガスさんの遺族はパラマス市と市教育委員会を相手取り、慰謝料などを求めて訴えを起こす準備をしているといい、その前段階の請求通知を送付した。デビッド・フライド弁護士は「この運転歴は疑問。児童を乗せるバスの運転を認めたことへの過失も含めて、調査の必要がある」と話している。