【24日付ポリティコ】ニューヨークのビル・デブラシオ市長のEメールが24日に公開されたことにより、市長の報道陣に対する嫌悪が表面化した。
公開されたのは、同市長とシャーレーン・マックレイ夫人、側近、市長のコンサルティング会社バーリンローゼンとの間で交わされた4251ページにおよぶEメールのやりとり。Eメールによると、同市長は、就任当初の自身に対する批判的な報道に憤慨していたこと、同夫人は、当時物議を醸していた市警察(NYPD)改革に関する記事ばかりを報道する無料媒体を当てにせず、市長陣営に都合の良いメッセージを発信できる有料のインターネット媒体を使ったキャンペーン戦略を考案していたことが分かった。
2015年、スタテン島で消防士を殺害した男が自宅に立てこもっていた日の午後に、同市長がジムで運動をしていたことを非難した報道に対しては特に憤慨し、市長は側近に「市と国家にとって、報道機関は哀れで嘆かわしい」とするEメールを送っていた。
また、ニューヨークタイムズなど特定の媒体を名指しで批判。同市長が提案した成績の劣る学校の立て直し計画を同年9月16日付の同紙が批判した際には、「うんざりする。極端な偏見だ」とのEメールを当時の広報担当官に送っていた。