共和党がアフリカ系弁護士指名  次期NY州司法長官候補に

 【24日付ウォール・ストリート・ジャーナル】共和党ニューヨーク州支部は24日に開催した党大会で、政治経験がないマンハッタン区在住の弁護士、キース・ウォフォードさんを次期州司法長官候補に指名した。共和党からアフリカ系の州司法長官候補が出るのは初。選出された場合、共和党からは1998年以来初となる。
 バッファロー市出身。ハーバード大学と同大法科大学院を卒業、現在はマンハッタン区にあるロープス・アンド・グレー法律事務所の共同経営者を務める。4人の女性への暴行疑惑報道を受け今月7日に辞任した民主党のエリック・シュナイダーマン前司法長官は、2014年7月の時点で700万ドル(約7億6560万円)の選挙資金を集めていたが、ウォフォードさんは現在、選挙運動員を集めている段階で、選挙資金集めに着手したばかりだという。
 共和党からはオーバーン市出身の弁護士ジョー・ホランドさんが出馬していたが、獲得した代議員票がウォフォードさんに届かなかったため出馬を辞退している。
 一方、民主党は23日、ブルックリン区出身のレティーシャ・ジェームズ市政監督官を正式指名。州では民主党が多数派を占める上、トランプ政権への不満もあり、民主党支持者の投票率が高くなると予想される。

キース・ウォフォードさん。ロープス・アンド・ グレー法律事務所の公式ウェブサイトより

キース・ウォフォードさん。ロープス・アンド・グレー法律事務所の公式ウェブサイトより