ワインスタインを起訴 大陪審、強姦罪などで

 【30日付ニューヨークタイムズ】マンハッタン区の大陪審は30日、強姦および性的虐待の疑いで25日逮捕されたハリウッドの元映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(66)を同罪で起訴した。
 起訴状によると、同被告は2004年に同区トライベッカの事務所で行われた打ち合わせの際に女優志望のルチア・エバンスさんに性的行為を強要し、13年に同区のダブルツリー・バイ・ヒルトン・メトロポリタン・ホテルで別の女性(身元非公開)を強姦したとされる。
 同被告側の、ベンジャミン・ブラフマン弁護士は29日、同区の刑事裁判所前で記者会見を開き、強姦の被害を申し立てている女性と同被告は、事件の前後10年以上にわたり合意に基づく性的関係を続けていたと主張。同被告に対する報道が、大陪審の公平な判断を妨げるのではと懸念していた。しかし、強姦罪は強要や脅迫が用いられた場合は夫婦間でも成立する。
 同区のサイラス・バンス地区検事長は「今回の起訴で、同被告の責任追求に一歩近づく」と述べた。
 同被告から性的違法行為やセクハラなど受けたと申し立てている女性の数は、80人を超えるという。