【5月31日ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は5月31日、2年間の試験プログラムとして、市有地など300カ所以上をカーシェアリングサービスの駐車場として提供すると発表した。6月4日から開始する。
市運輸局(DOT)は路上の駐車スペースと同局が所有する駐車場の計285カ所を「ジップカー(Zipcar)」と「エンタープライズカーシェア(Enterprise CarShare)」に提供。市住宅局(NYCHA)はジップカーと提携し、11の市営住宅から24台分の駐車場を提供し、市営住宅の住民には同サービスの特別割引も適用する。
米国内の他都市の例から、同サービスの車1台当たりの利用者数は、販売されている一般の車5台から20台分に匹敵するという。ビル・デブラシオ市長は、「(利用を促進し1人当たりの車所有台数を減らすことで)深刻化する渋滞を緩和し排出ガスを削減できる」と期待を寄せる。また、交通アクセスの悪い地域にある市営住宅の住民にとって新たな交通手段になるという。
対象は、マンハッタン区イーストハーレム、ブルックリン区ウィリアムズバーグ、クイーンズ区ジャクソンハイツ、ブロンクス区パークチェスターなど市内4区の14地域。