LGBTQ若者用シェルター新設 市長夫人のホームレス対策

 【5月30日付ニューヨーク市発表】ニューヨークのデブラシオ市長夫人で活動家のシャーレーン・マックレイさんは5月30日、市の性的少数者(LGBTQ)の若者がホームレスになることを防止する取り組みに、950万ドル(約10億円)を投資すると発表。市で初となる24歳以下の若者を対象としたホームレスシェルターが新設される。市をLGBTQの若者にとって全米で最も暮らしやすい場所にするためにマックレイさんが中心となり推進するNYCユニティプロジェクトの一環。2021年までに実施予定。
 同取り組みでは、24時間営業のドロップ・イン・センターも市内3カ所に新設する。LGBTQの若年ホームレスを対象とした同センターでは、年間400人に食事やシャワー、洗濯機、衣類、医療、娯楽スペースを提供し、仕事や他のシェルターの紹介などを行う計画だ。
 市で初となる臨床実習プログラムでは、家族がLGBTQの若者を受け入れるための支援を担当する臨床医を育成。有色人種または多様な地域からの臨床医を中心に集め実施する。保護者または介護者を対象とした、LGBTQの若者への理解を深めるためのトレーニングも拡大する。