NY市政監督官後任、誰の手に 有力候補者なし?

 【5月30日付ポリティコ】ニューヨークのレティーシャ・ジェームズ市政監督官が次期ニューヨーク州司法長官に選ばれた場合の後任に注目が集まっている。
 元市議会議員でロビイストのケネス・フィッシャーさんによると、「それぞれが動向をうかがうために奔走しているが、有力候補や適任者、他に道を譲る者もいない状態」だという。出馬を検討しているというメリッサ・マーク=ビベリト元市議会議長(民主)は、既に40万ドル(約4380万円)の選挙資金を確保しているため、資金面で優位に立つことが予想される。
 リッチー・トレス市議会議員(民主)は、出馬または他の役職についても検討中だという。イダニス・ロドリゲス市議会議員、ラファエル・エスピナル市議会議員(共に民主)も出馬の可能性をほのめかしている。
 名前が浮上しているブロンクスのルーベン・ディアス区長(民主)も完全に否定していない。ブルックリンのエリック・アダムス区長(民主)は2021年の市長選出馬を狙っており今回は不出馬が濃厚。マンハッタンのゲイル・ブリューワー区長(民主)は出馬する気はないと話している。
 市政監督官の職は、野心ある政治家にとって魅力的な役職とされている。ビル・デブラシオ市長も、市長就任前に同職に就き知名度を上げている。

レティーシャ・ジェームズ市政監督官。本人の公式ホームページより

レティーシャ・ジェームズ市政監督官。本人の公式ホームページより