違反4回で警告、5回で講習  無謀運転取り締まり強化案を提出

 ニューヨーク市議会のブラッド・ランダー議員(民主、ブルックリン区第39地区選出)が7日、無謀運転の取り締まり強化を求める条例案を提出する。各メディアが報じた。
 今年3月、同区パークスロープ9丁目の横断歩道に車が突っ込み1歳と4歳の幼児2人が死亡し、車を運転していたドロシー・ブランズ被告(44)が過失致死罪などで起訴された事故を受け、市では交通規制の強化が急がれている。事故現場からほど近くに事務所を構える同議員の提案では、信号無視や速度超過が1年間で4回に達した運転手には警告が発され、5回に達した場合は10日間の違反講習への出席が義務付けられる。受講しなかった違反者の車は車輪止めを付けられ没収される。通常の交通違反に科される罰金の他、車の引き取り費用も違反者が負担する。これにより2万6600人の違反者を取り締まることができるという。同条例案には速度監視カメラのシステム改善も含まれる。
 同議員は5日の記者会見で「無謀運転が多発しているにもかかわらず、速度超過1回の罰金はたった50ドル。歩行者が危険にさらされている状況を放置してはならない」と述べた。
 事故現場には現在も花やぬいぐるみが供えられ、地域には事故の傷跡が深く残っている。