【5日付ブルームバーグ】ハイテク関連のベンチャー企業を支援するカンパニー社は、グランドセントラル駅西、ビルトモアホテルがあったオフィスビルをハイテク企業の中核地(ハブ)にしようと、改装を進めている。
同社の共同創業者、マット・ハリガンさんによると投入資金は1億ドル(約110億円)以上。改装後は個人起業家から企業番付「フォーチュン500」にランクインする大企業まで、大小の企業用オフィスを入居させる。うち25万平方フィートはベンチャー企業に限定して割り当てる他、コワーキングスペースも設けニューヨークの「シリコンバレー」にしたい考え。
ハリガンさんは「これまでベンチャー企業が好んでいたチェルシーやフラットアイアンの家賃が高騰しているため、入居は順調に進むだろう」と期待する。顧客情報管理最大手のセールスフォースドットコムや求人情報サイト大手インディードも最近ミッドタウンにオフィスを移している。
同ホテルは1913年に開業、86年公開の米映画「ビルトモアホテルの時計の下で」の金時計で知られる。80年代にオフィスビルに改築。金時計は現在、ビルの1階ロビーに飾られており、改装後はより目立つところに移動させるという。