「卑劣な韓国人」、NJ区長の母親 FB投稿「思慮不足」と謝罪

 【7日付ABC7】ニュージャージー州バーゲン郡パラセイズパークのジェームズ・ロタンド区長の母親(80)がフェイスブックで、韓国系住民に対して「卑劣な韓国人」などと投稿していたことが7日までに分かった。同区長は同日、ABC7の取材に「(母親は)非常に不適切な表現をした」などと謝罪した。
 就任14年の同区長の母親はフェイスブックに「韓国人が乗っ取る寂しい町」「米国人は韓国語にこりごりだ」と投稿。「英語だけが使えるようになれば良い」などと書き込んだ。同区長は「(母親は)何を言っているか全く分かっていない。思慮不足だった」と陳謝した。一方で「母親は長い間家にこもりきり」「高齢だ」と弁明する一幕もあった。
 同郡の住民の半数近くは韓国系。現在区長選挙中で対立候補は韓国系だ。地域活動家のジミー・チャエさんは「区長本人の発言でなくとも、差別発言は強く糾弾すべき」と非難した。

Update 6.10
 【10日付ABC7】10日、同区庁舎前に数十人が集まり、投稿に抗議するデモが行われた。参加したチャエさんは「この町には未だに人種差別があるが、(選挙が行われている)今こそ人種ではなく、本当にこの町を良くする方法を考えなければならない」と話した。

ジェームズ・ロタンド区長。本人のフェイスブックより

ジェームズ・ロタンド区長。本人のフェイスブックより