9割以上の住宅庭に高濃度鉛 グリーンポイント、布で汚染軽減

 【12日付WNYC】コロンビア大学のラモン・ドハティ地球観測所はこのほど、ブルックリン区グリーンポイントにある住宅の庭の92%の土壌が高濃度の鉛に汚染されているとの調査結果を発表した。
 同観測所は同地域の住宅50軒の庭から土壌を採集。うち46軒の庭からニューヨーク市の基準値を超える鉛が検出された。南米ペルーの鉱山を上回る濃度の鉛が確認された場所もあったという。数十年前、同地域には製錬所や焼却炉があり、当時使われていた有鉛ガソリンや製錬時の残留物が汚染源とみられる。
 同観測所は庭の汚染状況を知るには土壌サンプルを市立大学などの専門機関に送ることを勧めている。家庭で使える地質調査キットも開発中だという。
 市公園局は汚染土壌の上に屋外用の布を敷いて園芸時に汚染の影響を軽減する方法を紹介している。布の上に木枠を組み立て、汚染のない土を入れる。木枠の周りにウッドチップを敷き詰めると、汚染の侵入を防げるという。詳細はウェブサイトhttps://greenthumb.nycgovparks.org/news.html?news_id=405を参照。