【13日付amニューヨーク】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は来年5月から、地下鉄4、5、6番線とスタテン島内のバスで、メトロカードの代わりにスマートフォンに搭載したモバイルウォレットや銀行カードを使って決済するタッチ式の新システムを導入する。
マンハッタン区レキシントン街の地下鉄駅や同島内のバスで10月から、新型改札の試験運用を開始する。来年5月からは、グランドセントラル駅からブルックリン区のアトランティック街=バークレイズセンター駅間と同島内のバスでは、スマートフォンや銀行カードを使って料金を支払うことになる。MTAのジョン・ウェインステイン広報担当官は、「世界トップクラスのニューヨーク市にふさわしい21世紀の最新システム」と説明している。
メトロカードは2023年をめどに全面的に廃止する。21年2月には専用のスマートカードを発行し、コンビニなどでも購入できるようになるという。
「優れた顧客体験を提供できるよう、アプリの開発を進めている」と語るのはMTAのパトリック・フォイ局長。20年に新決済システムを全ての路線で導入することを目指しており、開発と実施に5億7300億ドル(約633億円)を費やす計画だ。