【17日付amニューヨーク】ニューヨーク州選出のチャック・シューマー連邦上院議員(民主)は17日、マンハッタン区のブライアントパークで錠剤の日焼け止めの販売中止を求め抗議した。
複数の企業が紫外線A派(UVA)やB派(UVB)から肌を保護する効果があるとして、錠剤の日焼け止めを販売しているが、同議員はこれらの商品の効能には根拠がないため「詐欺であり危険だ」として、米食品医薬品局(FDA)に販売差し止めを命じるよう呼び掛けた。
サンセーフRx社は、自社の商品には「紫外線に対する肌の免疫力を高める原料が含まれている」と、またサナージェティック社は、利用者の感想として「経口の日焼け止めだ」と記載し宣伝していた。FDAは5月、両社の宣伝文句は消費者に誤解を招くとして警告していた。
サンセーフRx社は同日、「商品は日焼けによるダメージに対する付加的な防御機能を肌に与える」とインスタグラムに投稿、また同社の代表は「『日焼け止め』としては販売しておらず、外用の日焼け止めが必要ないとも言っていない」とEメールで反論した。
州では2015年、4000件以上の悪性黒色腫発症例が報告され、毎年400人以上が同疾患により死亡しているという。