トランプ支持者、ミュージカル妨害 共同監督デ・ニーロさんへの抗議か

 【18日付ニューヨークポスト】15日夜、俳優のロバート・デ・ニーロさんが共同監督を務めるブロードウェーミュージカル「ブロンクス物語」のカーテンコール時に、トランプ大統領の支持者とみられる男性がトランプ大統領の再選キャンペーンの旗をかざして妨害した。
 男性は、出演者がお辞儀をしている最中に客席前列に立ちはだかり「キープ・アメリカ・グレート2020」と記された旗を広げ観客の注意を引こうとした。男性は係員によって退場させられたという。10日行われたトニー賞の授賞式で、デ・ニーロさんが「くたばれ、トランプ」と発言したことに対しての抗議とみられる。
 観客の1人、ジョー・デル・ビカリオさんは「『連帯しよう』と訴えるミュージカルに政治問題を持ち込むとは」とあきれ顔。また、ヘアメイクを担当したブライアン・ストラムワッサーさんは「お金を払って見に来た全ての観客を侮辱している」と憤りをあらわにした。
 同作品は、1960年代のブロンクス区を舞台に、アフリカ系米国人とイタリア系米国人の抗争や人種を越えた恋愛を描いたもの。
 昨年の夏、セントラルパークで上演されたトランプ大統領を模した「ジュリアス・シーザー」でも2人の支持者が舞台上で抗議した。

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