【18日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市の名門私立女子校が、トランスジェンダーの生徒に門戸を開いている。
市内で最も優秀とされる名門私立校の1つ、マンハッタン区アッパーイーストサイドにあるブレアリースクールはキンダーから高校までの一貫校。18日、出生時の性別を問わず、自分を女性と考える全ての入学希望者の申請を受け入れるとする「性別の多様性声明」を発表した。女性として生まれ同校に入学したが、現在は自分を男性と考える児童、生徒の在学も引き続き認めるという。
同校のジェーン・フォリー・フライド校長らは同日、新方針は数年間にわたる理事会と学校管理者、教職員、生徒らとの話し合いと研究による結果であるとする電子メールを同校関係者に送信した。
同様の動きは他校でも見られ、同地域にある名門女子校、スペンススクールも先月、同様の方針を発表している。
大学においては各校で方針が異なる。同区のバーナードカレッジは2015年、女性として生活する入学希望者は受け入れるが、女性として生まれても男性として生活する入学希望者は拒否すると発表している。一方、マサチューセッツ州のマウント・ホーリヨーク・カレッジでは、女性として生まれたが、自身を女性とも男性とも特定しない入学希望者も受け入れるという。