【18日付amニューヨーク】ソーシャルメディアに投稿されたニューヨーク州都市交通局(MTA)対するニューヨーカーの不満が、昨年に比べて122%増加していることが分かった。
今年5月にニューヨーカーがフェイスブックやツイッターに投稿した、地下鉄の運行経路変更や遅延、身体障害者のための配車サービス「アクセス・ア・ライド」に関する不満や疑問は3万6760件。昨年同月の1万6565件から121.9%増加した。サラ・メイヤー顧客対応担当チーフは18日の会議で、これらの投稿を「地下鉄でWi-Fiが利用できることやソーシャルメディアを使った状況報告が浸透していることの表れ」として前向きに捉えながらも、「より快適なサービスを提供するために解決すべき問題は山積みだ」と述べた。
今年5月に寄せられた不満の投稿のうち、MTAは9188件に応答した。しかし、応答がなかった投稿でも全てがサービス向上につながる価値のあるものだと説明している。
サービスの悪さから顧客離れが進むMTAは、ツイッターなどを使ってリアルタイムの質疑応答を実施したり、車内放送を「紳士淑女のみなさん」から「乗客のみなさん」に変更したりするなど、多方面からサービス向上に取り組んでいる。