【21日付メトロニューヨーク】マンハッタン区トライベッカで創業30年のアメリカンレストラン、バビーズでは大麻の成分を含む人工甘味料「azuca(アズカ)」を使った飲み物を販売している。
「アズカ」はスペイン語で「砂糖」の意味。同店オーナーシェフのロン・シルバーさんは「麻(ヘンプ)の実を元に作るので100%合法」と説明する。シルバーさんによると覚醒作用は低く、糖分と大麻成分の調節も可能。ざらめまたはシロップ状にして使えるという。販売は21歳以上限定だ。
シルバーさんは大麻の専門家から助言を受け、人気商品を作ろうと同店メニューにアズカの導入を決意。レモネードやコーヒー、紅茶に10ミリグラムずつ入れて出すようになった。「(銘酊)効果が現れるまでしばらくかかるから、飲み過ぎには注意してほしい」とシルバーさん。アズカ入りドリンク目当ての客やリピーターも少なくないといい、「面白い効果を楽しんでもらえたら」と話している。
シルバーさんは今後、マサチューセッツ州に製薬会社を設立予定だ。麻に含まれるカンナビジオール(CBD)と、大麻の成分、テトラヒドロカンナビノール(THC)を食用に調合、甘味料として加工した商品の製造、販売を考えている。