ハンタウイルス感染、騎手死亡 ベルモントパーク競馬場、ネズミから

 【22日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ロングアイランドのナッソー郡エルモントにあるベルモントパーク競馬場に所属する男性騎手が今月6日、ネズミが媒介したとみられる珍しいウイルスに感染し、死亡していたことが分かった。ニューヨーク州保健局がこのほど発表した。
 男性が感染したのは、主に高熱や呼吸器疾患を引き起こすハンタウイルス。人間に感染することはまれで、全米での報告例は過去25年間で728件。
 男性は同1日、競馬場内の施設で意識不明の状態で倒れているのが発見され、病院で治療を受けたが5日後に死亡した。先月末から今月初めに感染したとみられる。男性の身元は明らかにされていない。
 同局と州、米疾病予防管理センター(CDC)は同競馬場を一時閉鎖。騎手が出入りした全ての施設を調査したが、他に感染者は確認されなかったと発表している。
 同局は感染拡大を防ぐため同競馬場を管理するニューヨーク州競馬連盟(NYRA)にネズミ駆除を行うよう要請。NYRAはこれに同意し、「保健局が言うように、ハンタウイルスが人に感染することは非常にまれなため、ベルモントパーク競馬場の通常の営業に支障はない」と述べている。

同競馬場の公式ホームページ(www.nyra.com)より

同競馬場の公式ホームページ(www.nyra.com)より