【25日付ニューヨークタイムズ】26日の州予備選挙に先立ち、ニューヨーク州での投票率が、極めて低いことが分かった。
ニューヨーク市選挙管理委員会の記録によると、昨年行われた市長選挙の投票率はわずか12%で、同11月の総選挙では26%だった。米国勢調査によると、ニューヨーク州民の連邦選挙の投票率は、2016年は約57%で、全米で8番目に低かったという。
ニューヨーク市立大学バルーク校で政治学を教えるダグ・ムッジオ教授は、州での投票率が低い原因を、①全米の37州では期日前投票が認められているが、ニューヨーク州では認められていないこと②選挙日当日の選挙人登録が認められていないこと③不在者投票制度が時代遅れでオンライン投票ができないこと④予備選に投票するための支持政党変更締め切り日が昨年の10月だったこと、などを挙げている。また同教授は、「多くの州民は民主党が最終的に勝利すると思い込んでいるため予備選挙に行かない」と分析している。
ニューヨーク大学で政治学を教えるジョナサン・ナグラー教授は、「ニューヨーク州は確実に時代遅れで、最新の選挙制度に改正していない。州議会も改正しようとする意思がない」と述べた。