【25日付NPR】ローンスターティック(1つ星ダニ)にかまれることにより起きる赤身肉アレルギーが、ニューヨーク州を含む全米で広まっている。
メリーランド州セバーナパーク在住のローラ・スターリングさん(51)は昨年、自宅近くの道を犬と散歩中にダニにかまれた。その3週間後にポークソーセージを食べ、約6時間後に重度のアレルギー反応を起こした。夜中に目覚めたスターリングさんの体にはじんましんが広がり、激しいかゆみとめまい、胃痛、下痢に襲われた。
血液検査の結果、アルファ・ガル・アレルギーと診断され、牛肉や豚肉、羊肉などの赤身肉を避けるよう指導を受けた。
アレルギー専門医でノースカロライナ大学医学部のスコット・コミンズ准教授によると、同アレルギーを起こした患者の15%から20%は、乳製品アレルギーも併発するといい、特にアイスクリームなどの高脂肪乳製品に反応するという。
同准教授は約10年前、同アレルギーを最初に特定した医師の1人。当初は、数十人の発症例 しか確認されていなかったが、現在ではニューヨークやメイン、ミネソタ州にまで範囲が広がり、米国内で5000件以上報告されているという。