【27日付クレインズニューヨーク】データを区切り、連結して保管するデータ管理技術、ブロックチェーン(分散型台帳)の関連企業がニューヨーク市に集積し、オフィスを拡大している。
仮想通貨イーサリアムを開発し、同技術を扱うコンセンシス社はブルックリン区ブッシュウィックのボガード通り49番地に本社を構え、このほど本社を拡大。同通り100番地にも追加の共同作業スペースを設けた。同社は、特定の地域で使える仮想通貨を考案し、顧客向けのサービスプログラムで買い物客に地元のビジネス利用を奨励するなど、地域に貢献する事業を展開している。
不動産投資家のトビー・モスコビツさんは、同地域のムーア通り215番地に所有する倉庫を数年前、独創的なオフィススペースに改装したところ、同社の近くにオフィスを構えたいというブロックチェーン関連企業から問い合わせを受けたという。モスコビツさんによると、同区には、同技術に詳しい若いプログラマーが多く、人材を求め、多くの企業が集まるという。
その他、同技術を扱うセブンスターズクラウド社もマンハッタン区ブロードウェー55番地にオフィスを構えた数週間後に、オフィススペースを拡大するなど、ブロックチェーン企業の市内進出が目立っている。