【3日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区ミッドタウンウエストに住む富裕層の住民グループは2日、ニューヨーク市が同地域のホテルをホームレスシェルターとして使用する計画に反対し、シェルターの営業およびシェルターへの改装工事の差し止めを求め、同区のニューヨーク州高位裁判所に提訴した。
原告である住民グループ、西58丁目連合によると、西58丁目158番地にある問題のホテル、パーク・サボイ・ホテルは火災など緊急時の避難口に問題があり、シェルターにすることで公共および同シェルターの住人の福祉や安全が脅かされる可能性があるとしている。また同計画を、ホームレス対策に力を入れるビル・デブラシオ市長の政治的野心を満たすための、「道理に合わない出費を伴う取り組み」と非難している。
デブラシオ政権は今年2月、6080万ドル(約67億円)を費やし、同ホテルを単身男性用のシェルターとして利用することを発表。同ホテルはセントラルパークから1ブロック南側、裏には最高販売価格4400万ドル(約48億6300万円)の90階建てコンドミニアム、ワン57が建つ一等地にある。