【4日付ウォール・ストリート・ジャーナル】通常は夏の間、北極圏で過ごすシロフクロウが2日、「熱波」到来中のニューヨーク市のライカーズ島刑務所に出現した。
同刑務所のジェイソン・カースティン広報担当官によると、シロフクロウは刑務所の洗濯施設近くに飛来。羽は抜け落ち元気がなく、脱水症状を起こしていたため、捕獲してマンハッタン区内の野鳥保護団体、ワイルド・バード・ファンドに搬送したという。
同団体の理事、リタ・マクマホーンさんによると、このシロフクロウは2歳から3歳のメス。寄生虫に感染し、足に外傷もあった。同団体はフクロウを「ロラックス」と名付け、治療を施し、水や餌のネズミを与えて世話をしている。なぜ市内にいたかは不明。マクマホーンさんは「この時期は通常、北極圏にいるはずだ」と首をかしげた。
同島近くのラガーディア国際空港(LGA)には冬の間、シロフクロウなどの渡り鳥が生息している。同空港の広々とした環境が自然生息地であるツンドラ地帯に似ているためだと考えられている。2013年には同空港でシロフクロウが飛行機に衝突する事故が5件起きている。