【6日付ニューヨークタイムズ】子どもたちが小遣い稼ぎに「開店」するレモネードスタンド。郊外ではよく目にする夏の風物詩だが、ニューヨーク市内では探すのが難しい。規制があるからだ。
市保健精神衛生局(DOH)によると、市内でレモネードスタンドは「ポップ・アップ・ストア」に該当し、臨時食品業者として許可を入手しなければならないという。無許可で開店すれば罰金の対象になるが、市の取り締まりはさほど厳しくない。
最近はレモネードスタンドを利用した市民の慈善活動も活発だ。ブルックリン区のキャシー・プライスさんは、子ども2人とスタンドで集めた売り上げ金を移民の親子分断防止活動に寄付している。マンハッタン区のセントラルパーク近くではディナ・ビーンさんがレモネードを無料で提供する代わりに、がん研究を支援する慈善団体、アレックス・レモネード・スタンドへの寄付を募っている。
もし市から罰金を科されたら? と心配なレモネードスタンド「経営者」のために、食品大手クラフトハインツが先月から罰金を肩代わりする援助活動「カントリー・タイム・リーガル・エイド」を開始。全米の子どもを対象に300ドルまでの資金提供を行っている。とはいえ、「経営」は慎重に。