ディズニー、NY拠点を移設 ハドソンスクエア新社屋に6億5000万ドル

 【9日付ウォール・ストリート・ジャーナル】カリフォルニア州に本社を置くエンターテインメント大手ウォルトディズニー社は9日、ニューヨークの拠点を現在のマンハッタン区アッパーウエストサイドから同区ローワーマンハッタンに移す計画を発表した。
 同社はハドソン、バリック、バンダム、スプリング各通りに囲まれたハドソンスクエア4番地の約100万平方フィート(約9万3000平方メートル)を開発する権利を、金融街のトリニティー教会からおよそ6億5000万ドル(約723億円)で取得した。契約期間は99年。近代的なオフィスやプロダクションスペースを建設し、ABCニュースやESPNなどの子会社も同地に移設する。
 また同社はアッパーウエストサイドの100万平方フィート(約平方メートル)の現社屋を1兆1550億ドル(約129兆円)でシルバースタインプロパティーズ社に売却する。ただし、新たな社屋が完成するまでの間、最長5年間はリースバックで社屋を借り受け、継続して営業を行う。
 同社のCEO、ロバート・アイガーさんは移設の理由について、「ハドソンスクエアはメディアやテクノロジー、その他のクリエイティブなビジネスの革新的なハブとして急速に発展している」と語った。

アッパーウエストサイド67丁目の現拠点(photo: Jim.henderson)

アッパーウエストサイド67丁目の現拠点(photo: Jim.henderson)