【8日付ウォール・ストリート・ジャーナル】クイーンズ区ロングアイランドシティ(LIC)に67階建ての高層分譲コンドミニアムが建設されることが決まった。2021年から22年にかけて段階的に完工する計画だ。
建設予定地はハンターズポイント44番ドライブの23−14番地。スタジオから4ベッドルームまで802戸が入り、高層階からはマンハッタンの摩天楼が一望できるという。値段は50万ドル(約5620万円)から400万ドル(約4億5000万円)と、マンハッタン区の物件に比べて割安だ。今年末から来年初めに先行販売を開始する。
同地域で賃貸物件を扱う不動産仲介業者によると、LICはここ10年、イースト川沿いの住居ビルの建設ラッシュを迎えている。ほとんどは賃貸用アパートビルで、平均は8階建て60戸。分譲は少ないという。同団体のパトリック・スミスさんは、「これだけ高層のビル計画はかつてなかった」と話している。賃貸アパートで地元に住み慣れた人たちが購入することを期待している。
計画を手掛ける不動産開発業者、メリディアン・キャピタル・グループが先月末、銀行団から5億200万ドル(約564億3000万円)の融資を確保した。総工費は7億ドル(約787億円)に上るとみられる。