名物ダイナー10月に閉店 セレブ御用達、味はイマイチ?

 【12日付ニューヨークポスト】マンハッタン区ユニオンスクエアにある名物ダイナー、ザ・コーヒー・ショップが10月11日で28年の歴史に幕を閉じることが分かった。共同経営者で社長のチャールズ・ミリテさんが今月12日、従業員150人を前に発表した。閉店の理由をミリテさんは「われわれの業界は大きく変わった。家賃は高騰し、最低賃金も上昇を続ける中、多数の従業員を抱えていては採算が取れない」と説明している。
 HBOの人気ドラマシリーズだった、「セックス・アンド・ザ・シティ」にも登場し、女優のジュリアン・ムーアやスーザン・サランドンなどセレブリティも御用達の同店は、1980年代のダイナーを再現したレトロな雰囲気が売り。メニューにはブラジル料理も並び、観光客や夜遊びを楽しむニューヨーカーに人気だ。ただし、味やサービスに関する評価はまちまちで、レビューサイトのイェルプには、「食事の質を求めてわざわざ来る所ではない」といった書き込みも見られる。2007年に市保健精神衛生局の衛生検査に失格、店が閉鎖された際には、多くの常連客がショックを受け、それでも支持を続けた。
 同店隣にある同じくミリテさん経営のレストラン、フラッツフィックスは営業を続けるという。

同店のフェイスブックより

同店のフェイスブックより